障子を外してカーテンだけにすると、冬は寒くなります
障子が黄ばんだり破れたりすると、「カーテンがあるから、障子はもういらないかな」と考える方がいらっしゃいます。
ところが、障子を外したお部屋では、冬になってから「寒い」というお声をいただくことがあります。
この記事では、現場であった話と、窓まわりの熱の話をまとめます。
現場であった話
張り替えで障子をお預かりするとき、あるお客様から「カーテンがあるから、障子は全部持って行っていいですよ。急ぎません」と言われたことがあります。
冬になって、そのお客様からお電話がありました。「一部屋分だけでいいから、早く持ってきてほしい」というご連絡でした。
障子を外していたお部屋で、「朝晩が寒かった」というお話をうかがうこともあります。
冬の熱は、窓からいちばん多く逃げます
建材メーカーの業界団体である日本建材・住宅設備産業協会が、今の省エネ基準(断熱等性能等級4)で建てた木造の戸建てをモデルに、冬に家から逃げる熱の割合を計算しています(2025年12月)。
| 熱が逃げる場所 | 割合 |
|---|---|
| 窓 | 41% |
| 外壁 | 24% |
| 換気 | 24% |
| 床・基礎 | 7% |
| 天井 | 4% |
一定の条件で計算したモデルの数字です。家の向きや窓の大きさ、ガラスの種類などで変わります。
壁や天井より、窓から逃げる熱がいちばん多い。冬の寒さ対策は、窓まわりを見直すのが近道です。
障子は、窓の内側の「もう一枚の建具」です
障子を閉めると、窓ガラスと障子のあいだに空気の層ができます。動かない空気は熱を伝えにくいので、この層が部屋の暖かさを外へ逃がしにくくします。
障子は枠にはまって窓の面をまるごと覆うので、すき間が小さいのも特長です。
カーテンにも保温の効果はあります。厚手で床まで届く丈なら、なおさらです。ただ、カーテンは吊るしてあるものなので、上や横、下にすき間ができやすい形をしています。
カーテンが悪いということではありません。窓をふさぐ形としては、建具である障子は理にかなっています。カーテンと障子は、どちらかを選ぶものではなく、一緒に使えるものです。
外すより、張り替えて使う
障子を外したくなる理由が黄ばみや破れなど見た目のことなら、処分する前に張り替えを考えてみてください。紙を新しくすれば、明るさも、窓の内側の空気の層も戻ります。
障子紙は、いちばん安い普通紙から、厚手の紙、破れにくい紙まで選べます。料金はサービス・料金のページをご覧ください。
外してしまってある障子の張り替えや、建て付けの調整も承ります。建て付けの調整は、張り替えのときは無料です。
よくあるご質問
Q1. カーテンがあれば、障子はいらないのでは?
A. カーテンにも保温の効果はありますが、上や横、下にすき間ができやすい形です。障子は窓の面をまるごと覆い、窓とのあいだに空気の層をつくります。カーテンと障子は一緒に使えます。
Q2. 外してしまってある障子でも張り替えられますか?
A. はい、張り替えられます。しまってあるあいだに反ったり、建て付けが合わなくなったりしていることもあるので、一緒に見ます。建て付けの調整は、張り替えのときは無料です。
Q3. 窓からは、どのくらいの熱が逃げるのですか?
A. 日本建材・住宅設備産業協会の計算(2025年12月)では、今の省エネ基準で建てた戸建てのモデルで、冬に逃げる熱の41%が窓からでした。外壁や天井より多く、いちばん大きな割合です。