ふすまの枠や障子の下の桟も、シロアリに食べられます
写真は、シロアリに食べられたふすまの枠と障子の下框(いちばん下の横の桟)です。
シロアリは、家や家具の木を食べる虫です(東京都保健医療局)。写真のように、ふすまや障子の木が食べられることもあります。
この記事では、実際にあったご相談と、羽アリを見かけたときに気をつけてほしいことを、ふすま・障子の張替え店の目線でまとめます。
実際にあったご相談:ふすまの枠と障子の下框
茂木町・真岡市・下野市のお客様から、シロアリの被害にあったふすまと障子のご相談をいただきました。
外した枠を見ると、表面の塗りや皮だけを残して、中が木目に沿って筋のように食べられていました。
ヤマトシロアリは明るい所では動かず、木の中や、土などで作ったトンネル(蟻道)の中を通って暮らしています(さいたま市健康科学研究センター)。
直したあとの様子です。塗装には柿渋を使っています。
シロアリは、湿った木が好きな虫です
日本全国に広くいるのはヤマトシロアリです。湿った環境を好み、通気の悪い床下などに巣を作ります(東京都保健医療局)。
被害が多いのは、浴室・台所・洗面所などの水回りの床下です(さいたま市健康科学研究センター)。
羽アリが出るのは、4月から5月です
ヤマトシロアリの羽アリは、主に4月から5月の雨上がりで、晴れた風のある日の昼間に飛び立ちます(東京都保健医療局)。
羽アリが飛んでいるのを見た近くでは、シロアリの被害がある可能性があります(東京都保健医療局)。
ふつうのアリの羽アリとは、次の3つで見分けられます(さいたま市健康科学研究センター)。
| 見るところ | シロアリ | ふつうのアリ |
|---|---|---|
| 胴 | くびれていない(ずん胴) | 胸と腹のあいだがくびれている |
| 触角 | 数珠のような形 | 「く」の字に曲がっている |
| 羽 | 前の羽と後ろの羽が同じ大きさ | 前の羽のほうが大きい |
寒くなっても、シロアリはいなくなりません
ヤマトシロアリは、10月から4月の寒い時期になると、地面の下15〜37cmほどにある切り株の根の中へ移って冬を越します。そこは、地面近くの空気より3.5〜4.7℃暖かい場所でした。5月から9月の暖かい時期には、地面の上の朽ちた木に戻ります。
日本の野外(森の中)で、王・女王と働きアリなどの居場所を1年を通して調べた研究です(Takata ほか 2023年)。
寒くなって羽アリや被害を見かけなくなっても、いなくなったわけではありません。「もう寒くなったから、対策は来年でいい」とは考えずに、早めに専門の業者に相談してください。早く見つけて早く対応することが大切です(東京都保健医療局)。
羽アリや被害を見つけたら
- シロアリ駆除の専門業者に相談する:シロアリの駆除は自分で対策するのが難しいため、専門の業者に頼むことがすすめられています(東京都保健医療局)
- 駆除をしてから、傷んだ建具を直す:当店では、この順番をおすすめしています
- 床下の湿気を減らす:床下の換気をよくする、雨漏りや水漏れを放っておかない、家のまわりに木材などを置きっぱなしにしない(東京都保健医療局)
当店は駆除はしていませんが、シロアリ駆除の業者をご紹介しています。点検や駆除のご契約・お支払いは、お客様と業者さんとのあいだで直接していただく形です。
「無料で床下を点検します」には気をつけて
「無料で点検」などを口実に訪ねてきて、点検のあとで不安をあおり、契約させる手口があります(大阪府)。
- 業者を安易に家の中へ入れない
- その場で契約しない
- 頼むときも何社か見積もりを取り、家族やまわりの人に相談する
訪問販売で契約した場合は、契約書面を受け取った日を含めて8日以内ならクーリング・オフできます。法律で決められた書面を受け取っていなければ、いつでもできます(大阪府)。困ったときは消費者ホットライン「188」へ。
訪問業者への注意は、注意喚起のページにもまとめています。
傷んだふすまの枠や障子の下框は、直せます
シロアリに食べられたふすまの枠は、傷んだ枠だけを交換できます。ふすま全体を新しくしなくても済むことがあります。
| ふすまの枠交換(7分縁) | 料金(税込) |
|---|---|
| 縦枠 | 3,300円/本 |
| 召合縦枠 | 3,800円/本 |
| 横枠 | 2,200円/本 |
量産品のふすまに使われている7分縁の料金です。1寸縁は別途料金です。
障子の下框も直せます。使う木材と加工の内容で料金が変わるため、傷み具合を見てお見積りします。
ほかの料金はサービス・料金のページをご覧ください。
シロアリに食べられた建具、ご相談ください
ふすまの枠や障子の桟の修理と、シロアリ駆除業者のご紹介ができます。
真岡市・益子町・芳賀町・宇都宮市南東部に対応しています。対応エリア外もご相談ください。
よくあるご質問
Q1. シロアリの羽アリが出るのはいつごろですか?
A. ヤマトシロアリは、主に4月から5月の雨上がりで、晴れた風のある日の昼間に飛び立ちます。
Q2. ふつうのアリの羽アリとは、どう見分けますか?
A. シロアリは胴にくびれがなく、触角が数珠のような形で、4枚の羽が同じ大きさです。ふつうのアリは胴がくびれ、触角が「く」の字に曲がり、前の羽のほうが大きくなっています。
Q3. 寒くなったので、対策は来年でもいいですか?
A. ヤマトシロアリは寒い時期、地面の下の切り株の根など、暖かい所へ移って冬を越します。寒くなって見かけなくなっても、いなくなったわけではありません。来年に回さず、早めに専門の業者に相談してください。
Q4. 金沢屋でシロアリの駆除はできますか?
A. 当店は駆除はしていませんが、シロアリ駆除の業者をご紹介しています。点検や駆除のご契約・お支払いは、お客様と業者さんとのあいだで直接していただきます。傷んだふすまの枠や障子の下框の修理は当店で承ります。
Q5. シロアリに食べられたふすまは、全部新しくしないといけませんか?
A. 傷んだ枠だけを交換できることがあります。ふすまの枠交換は、7分縁の縦枠で3,300円/本からです(1寸縁は別途料金)。傷み具合を見てお見積りします。
出典:東京都保健医療局「シロアリ」/さいたま市健康科学研究センター「ヤマトシロアリ」/大阪府「「床下点検に来た」という訪問販売業者に…クーリング・オフできるか」/Takata ほか 2023年「Discovery of an underground chamber to protect kings and queens during winter in temperate termites」(Scientific Reports・英語)
写真・図:「Reticulitermes speratus Colony01」Keisotyo(CC BY-SA 3.0・縮小して使用)/「Japanese subterranean termite winged」DBCLS(CC BY 4.0・余白を切って使用)
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最終更新: 2026年10月15日