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ふすまの枠や障子の下の桟も、シロアリに食べられます

羽アリを見たら、寒くなっても来年に回さない|金沢屋 真岡店

シロアリに食べられて、木目に沿ってボロボロになったふすまの枠と障子の下框
シロアリに食べられたふすまの枠と障子の下框(当店撮影)

写真は、シロアリに食べられたふすまの枠と障子の下框(いちばん下の横の桟)です。

シロアリは、家や家具の木を食べる虫です(東京都保健医療局)。写真のように、ふすまや障子の木が食べられることもあります。

この記事では、実際にあったご相談と、羽アリを見かけたときに気をつけてほしいことを、ふすま・障子の張替え店の目線でまとめます。

実際にあったご相談:ふすまの枠と障子の下框

表面を残して中を筋状に食べられたふすまの枠
枠の中が、木目に沿って筋のように食べられています(当店撮影)

茂木町・真岡市・下野市のお客様から、シロアリの被害にあったふすまと障子のご相談をいただきました。

外した枠を見ると、表面の塗りや皮だけを残して、中が木目に沿って筋のように食べられていました。

ヤマトシロアリは明るい所では動かず、木の中や、土などで作ったトンネル(蟻道)の中を通って暮らしています(さいたま市健康科学研究センター)。

シロアリに食べられて割れ、穴があいた障子の下框
障子の下框。中が食べられて、割れや穴ができています(当店撮影)

直したあとの様子です。塗装には柿渋を使っています。

修理後の建具の下の部分。縦框は柿渋で塗装したあと、下框は塗装前
修理後。縦框は柿渋で塗装したあと、下框は塗装前です(当店撮影)
修理後の縦框と下框の角を近くから写したところ
修理後の角。右の縦框は柿渋で塗装したあと、下の下框は塗装前です(当店撮影)

シロアリは、湿った木が好きな虫です

朽ちた木の中にいるヤマトシロアリ。白い働きアリと、黒っぽい羽アリ
朽ちた木の中のヤマトシロアリ。白いのが働きアリ、羽があるのが羽アリです(写真:Keisotyo/CC BY-SA 3.0)

日本全国に広くいるのはヤマトシロアリです。湿った環境を好み、通気の悪い床下などに巣を作ります(東京都保健医療局)。

被害が多いのは、浴室・台所・洗面所などの水回りの床下です(さいたま市健康科学研究センター)。

羽アリが出るのは、4月から5月です

ヤマトシロアリの羽アリの図。4枚の羽が同じ大きさで、胴にくびれがない
ヤマトシロアリの羽アリ(図:DBCLS/CC BY 4.0)

ヤマトシロアリの羽アリは、主に4月から5月の雨上がりで、晴れた風のある日の昼間に飛び立ちます(東京都保健医療局)。

羽アリが飛んでいるのを見た近くでは、シロアリの被害がある可能性があります(東京都保健医療局)。

ふつうのアリの羽アリとは、次の3つで見分けられます(さいたま市健康科学研究センター)。

見るところシロアリふつうのアリ
胴くびれていない(ずん胴)胸と腹のあいだがくびれている
触角数珠のような形「く」の字に曲がっている
羽前の羽と後ろの羽が同じ大きさ前の羽のほうが大きい

寒くなっても、シロアリはいなくなりません

ヤマトシロアリは、10月から4月の寒い時期になると、地面の下15〜37cmほどにある切り株の根の中へ移って冬を越します。そこは、地面近くの空気より3.5〜4.7℃暖かい場所でした。5月から9月の暖かい時期には、地面の上の朽ちた木に戻ります。

日本の野外(森の中)で、王・女王と働きアリなどの居場所を1年を通して調べた研究です(Takata ほか 2023年)。

寒くなって羽アリや被害を見かけなくなっても、いなくなったわけではありません。「もう寒くなったから、対策は来年でいい」とは考えずに、早めに専門の業者に相談してください。早く見つけて早く対応することが大切です(東京都保健医療局)。

羽アリや被害を見つけたら

  1. シロアリ駆除の専門業者に相談する:シロアリの駆除は自分で対策するのが難しいため、専門の業者に頼むことがすすめられています(東京都保健医療局)
  2. 駆除をしてから、傷んだ建具を直す:当店では、この順番をおすすめしています
  3. 床下の湿気を減らす:床下の換気をよくする、雨漏りや水漏れを放っておかない、家のまわりに木材などを置きっぱなしにしない(東京都保健医療局)

当店は駆除はしていませんが、シロアリ駆除の業者をご紹介しています。点検や駆除のご契約・お支払いは、お客様と業者さんとのあいだで直接していただく形です。

「無料で床下を点検します」には気をつけて

「無料で点検」などを口実に訪ねてきて、点検のあとで不安をあおり、契約させる手口があります(大阪府)。

訪問販売で契約した場合は、契約書面を受け取った日を含めて8日以内ならクーリング・オフできます。法律で決められた書面を受け取っていなければ、いつでもできます(大阪府)。困ったときは消費者ホットライン「188」へ。

訪問業者への注意は、注意喚起のページにもまとめています。

傷んだふすまの枠や障子の下框は、直せます

シロアリに食べられたふすまの枠は、傷んだ枠だけを交換できます。ふすま全体を新しくしなくても済むことがあります。

ふすまの枠交換(7分縁)料金(税込)
縦枠3,300円/本
召合縦枠3,800円/本
横枠2,200円/本

量産品のふすまに使われている7分縁の料金です。1寸縁は別途料金です。

障子の下框も直せます。使う木材と加工の内容で料金が変わるため、傷み具合を見てお見積りします。

ほかの料金はサービス・料金のページをご覧ください。

シロアリに食べられた建具、ご相談ください

ふすまの枠や障子の桟の修理と、シロアリ駆除業者のご紹介ができます。
真岡市・益子町・芳賀町・宇都宮市南東部に対応しています。対応エリア外もご相談ください。

📞 0285-77-4206

メールでのお問い合わせはこちら

よくあるご質問

Q1. シロアリの羽アリが出るのはいつごろですか?

A. ヤマトシロアリは、主に4月から5月の雨上がりで、晴れた風のある日の昼間に飛び立ちます。

Q2. ふつうのアリの羽アリとは、どう見分けますか?

A. シロアリは胴にくびれがなく、触角が数珠のような形で、4枚の羽が同じ大きさです。ふつうのアリは胴がくびれ、触角が「く」の字に曲がり、前の羽のほうが大きくなっています。

Q3. 寒くなったので、対策は来年でもいいですか?

A. ヤマトシロアリは寒い時期、地面の下の切り株の根など、暖かい所へ移って冬を越します。寒くなって見かけなくなっても、いなくなったわけではありません。来年に回さず、早めに専門の業者に相談してください。

Q4. 金沢屋でシロアリの駆除はできますか?

A. 当店は駆除はしていませんが、シロアリ駆除の業者をご紹介しています。点検や駆除のご契約・お支払いは、お客様と業者さんとのあいだで直接していただきます。傷んだふすまの枠や障子の下框の修理は当店で承ります。

Q5. シロアリに食べられたふすまは、全部新しくしないといけませんか?

A. 傷んだ枠だけを交換できることがあります。ふすまの枠交換は、7分縁の縦枠で3,300円/本からです(1寸縁は別途料金)。傷み具合を見てお見積りします。

出典:東京都保健医療局「シロアリ」/さいたま市健康科学研究センター「ヤマトシロアリ」/大阪府「「床下点検に来た」という訪問販売業者に…クーリング・オフできるか」/Takata ほか 2023年「Discovery of an underground chamber to protect kings and queens during winter in temperate termites」(Scientific Reports・英語)

写真・図:「Reticulitermes speratus Colony01」Keisotyo(CC BY-SA 3.0・縮小して使用)/「Japanese subterranean termite winged」DBCLS(CC BY 4.0・余白を切って使用)

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最終更新: 2026年10月15日