畳の産地が、被災しています
令和8年熊本地震による被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、お亡くなりになられた方々と御遺族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。
2026年7月28日16時27分、熊本県で最大震度7の地震が発生しました。マグニチュード7.1、震源の深さは16kmです。
震度7を観測したのは、宇城市と八代郡氷川町でした。
この地名を見て、畳や和室の仕事をしている者は、すぐに意味が分かります。そこは、日本の畳の産地そのものです。
畳表の8割から9割は、熊本で作られています
い草は日本中で使われていますが、作っている場所はごく限られています。
八代市、氷川町、宇城市、あさぎり町。この地域で、全国のい草生産量の約9割が作られています。国産の畳表でいえば、8割から9割が熊本県産です。
つまり、震度7を観測した2つの市町は、産地の中心そのものでした。偶然そこが揺れたのではなく、日本のい草を支えている場所が直撃されたということです。
熊本県産のい草と畳表は、地理的表示(GI)にも登録されています。産地の名前で品質を保証する、あの制度です。それだけの評価を積み上げてきた産地です。
い草の畳が、なぜ良いのか
最近は和紙や樹脂で作られた畳表も増えました。日焼けしにくく、カビにも強く、掃除も楽です。用途によっては、そちらのほうが向いている場面もあります。
その上で、い草にしかないものがあります。
い草は、中が空洞のスポンジ状になっています。この構造が空気を含み、湿気の多いときは吸い、乾いてくると放します。夏に和室に入ったときのあの感じは、この働きによるものです。
そして香りです。新しい畳の匂いを嗅いだ瞬間に、実家や祖父母の家を思い出す方は多いと思います。あれは記憶に直接届く数少ない匂いのひとつです。
畳が古くなるにつれて色が変わっていくのも、い草だからです。青々とした緑が、時間をかけて飴色になっていく。新品が一番良くて、あとは劣化していくだけ、という素材ではありません。
全国の畳店には「5日で5000枚の約束」があります
ここからは、畳業界の話です。
「5日で5000枚の約束。」というプロジェクトがあります。全国の畳店の有志が、大きな災害が起きたときに、避難所へ新品の畳を無償で届ける取り組みです。
始まりは2011年の東日本大震災でした。発起人が避難所の冷たい床を見て、自分の仕事でできることがあるはずだと考えたのがきっかけだそうです。
いまでは45都道府県・500店以上が参加しています。被災地の畳店が窓口になり、全国から畳を集めて避難所へ運ぶ。そして届けて終わりではなく、その後も避難所を訪ねて使い心地を確かめているそうです。
今回の熊本でも動いています。宇土市の避難所へ、新品の畳80枚が届けられました。
「恩返し」という言葉が、そのまま当てはまります
全国の畳店は、毎日 熊本のい草で商売をしています。八代の畳表を仕入れ、お客様の和室に敷いてきました。
その産地が被災した。今度は畳を届ける番になった。
こう書くと美談に聞こえるかもしれませんが、実際には、床に段ボールを敷いて寝るのと、畳の上で寝るのとでは、体の疲れ方がまるで違います。硬い床は腰を痛めます。冷えます。避難所の畳は、気持ちの問題ではなく、体の問題です。
畳は協力店さんにお願いしております
金沢屋 真岡店は、襖・障子・網戸の店です。畳は下記の協力店さんにお願いしております。
真岡で畳のことなら、この2店がおすすめです。弊社でもこちらでいつもお世話になっています。
小堀畳店
電話 0285-82-2836 / 栃木県真岡市田町1714
小堀畳店のホームページ
株式会社 枝製畳
電話 0285-75-0680 / 栃木県真岡市高田958-3
枝製畳のホームページ
どちらも真岡の畳店さんです。和室のことでご相談をいただいて、畳の話になったときは、こちらへおつなぎしております。
頑張れ熊本 寄付の窓口をまとめました
義援金は、被災された方へ直接届くお金です。窓口は2つあります。
1つ目は栃木県です。県庁と地方合同庁舎に募金箱が置かれています。
真岡市にお住まいの方は、芳賀庁舎が最寄りです。設置場所は県庁舎本館1階ロビー受付前と、河内・上都賀・芳賀・下都賀・塩谷・那須・安蘇の各地方合同庁舎です。
受付は令和8年8月31日までです。本庁舎は7月31日から、地方合同庁舎は8月3日から受け付けています。
2つ目は日本赤十字社です。こちらは金融機関からの振込に対応しています。日本赤十字社へのリンクはこちらです。
災害のあとは義援金をかたる詐欺が必ず出ます。電話やメールで振込先を案内してくるものには応じないでください。上に挙げたのは、いずれも公式の窓口です。